想い

お菓子を羽くるむ
出会いを羽くるむ
地域を羽くるむ

 

はねくるむ。それは、羽でくるむように
大切に、育てていくこと。

お菓子が結ぶ人と人との出会いや、
語りあう時間を大切にしたいのです。

Concept of our pâtisserie

We hope to
Cultivate relationship between people,

And
Cultivate community,
Through Cultivating pastry.


想いイメージ
 




シェフ パティシエ 市原勇生

想いイメージ


1989年、熊本県山鹿市生まれ。高校卒業後、東京の専門学校に入学。
卒業後、代官山「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」にてフランス菓子の基礎を学ぶ。
その後、丸の内「アピシウス」でレストラン・パティシエとして研鑚を積む。

お菓子屋さんのお菓子を特別なものではなく、気軽なものとして感じてもらいたいという想いが強くあります。
riccaには素朴なお菓子や、季節のフルーツを使ったお菓子など様々なものがありますが、
riccaを訪れた人に寄り添ってほしいという想いを込めてすべてのお菓子を作っています。





人と地域がつながる自立・持続的な暮らしへの道

想いイメージ




1997年、産地アイスをつくるために、小さな会社を立ち上げました。それが、株式会社パストラルです。
創業の原点には、里山の農家さんがつくる規格外の果物や野菜をアイスにすることで農家さんの所得向上に貢献したいという想いがありました。
ところが創業から十数年の間に里山の農業は害獣被害の拡大、農産物価格の下落、後継者不足、高齢化等により衰退の一途をたどり、
里山を原点とした私たちの仕事の足元がゆらぎはじめたのです。
そこで2010年、自ら里山農業をはじめるための準備に取り掛かかることになり、
その過程で農薬や化学肥料、除草剤をつかわない環境保全型の合鴨水稲同時作に出会いました。

2018年現在、合鴨水稲同時作100a、栗山200a、ワイン用葡萄(シャルドネ)40aの農業を営みながら里山農業の新しいカタチを模索しています。
里山では酒米も作り、地元酒蔵と協働して地酒の普及にも努めていきたいと考えています。
2015年秋、生産(農業)から加工・販売の一貫体制をつくり上げることを目的に菓子・喫茶「ricca」の整備構想づくりに着手、
2017年秋の開業を目指すことになりました。

「ricca」で菓子製造を担うのは東京でフランス菓子を学んできた三男夫婦、
菓子の原料である米粉や栗等の生産を担うのは次男夫婦と里山の仲間たちです。
また、菓子・喫茶「ricca」は、地域の宿泊施設や酒蔵、飲食店、農家等と連携して新たな山鹿の観光を生みだします。



2016年4月14日、riccaの整備計画を進める中、熊本地震が全県を襲いました。
県央は震度7という激震に見舞われ甚大な被害がでました。
ある村は、ほとんどの家屋が倒壊、農地も地割れなどで復旧の目途も立たず、
集団移転を検討せざるを得ない状況にまで追い込まれました。
幸い弊社のある山鹿市は揺れが小さく大きな被害は出なかったものの、復旧もままならない地域のことを考えると、
地域における「ricca」の役割の大きさを強く意識することになりました。



震災を経験した私たちは、これからの時代、経済成長のみを追及するのではなく、
人の営みを優先した生産性(価値を生み出す)の高い小商いを地域内に葡萄の房状に繋げながら、
人を中心とした自立的、持続的な暮らしの実現を目指していきたいと思います。
そして、それが地域の暮らしを支える礎となることを信じています。